このブログについて
こちらは Seminar in Culture and Literature (Kabuto)(「加太(かぶと)ゼミ」)の案内ページです。
2026年度向けの記事も随時更新を予定しています。
以下の目次をご参考になさってください。
ゼミの概要
2025年度ゼミ見学
よくある質問
学生
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」①どうしてこのゼミを選んだか
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」②ゼミの雰囲気
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」③3年前期のゼミで印象に残ったこと
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」④実際にこのゼミに入って良かったこと
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」⑤ゼミ活動における私の目標
担当教員
2024〜26年ゼミ生の卒業
去る3月22日に卒業式およびゼミ解団式があり今年度の4年生が卒業しました。
私も本学に着任してから4年目が終わるので、その意味では同期が離れていくということでもあり、自分のことについても考えさせられる1日となりました。
ゼミ生のみならず、学部の4年生の担任でもあったため、学位記を授与する役割を担当し、おこがましいながら卒業生に向けての言葉のようなものも話しましたが、学生に向けて一生懸命しゃべるほど、それが自分に向けられる言葉にも感じる感覚でした。
さて、しかしながら、大学という世界は慌ただしく、あまり余韻に浸っている時間もありません。
今度は、というか同時並行的に新しい4年生のことも考えて動いています。
新4年生はすでに対象作品を決め、引用集というものの作成に向けて作業を始めています。
毎年やることは大きく変わらないはずなのですが、相変わらず試行錯誤の繰り返しで、新年度も忙しくなりそうです……
それはともかく、卒業生のみなさまには本当におめでとうございます。
卒業論文最終報告会
もう2ヶ月近く前のことになりますが、4年生の卒業論文最終報告会が行われました。

ここまで来ると、論文本体も完成しているので報告も堂に入ったもので、むしろ聴いている3年生の真剣味が増してきましたね。

新3年生顔合わせ
いつのまにか2026年になりました。
久しぶりの投稿になってしまいましたが、当ゼミも活動は当然ながら続いていて、特筆すべき事項としては(?)、昨年12月に発行された本学学報にゼミ生そして私の文章が掲載されたりしました。
1月は、冬休みを挟んで授業期間がまだ微妙に残っていて(寒いし)過ごし方が難しいなと毎年感じます。
教員としても、12月でひと段落ついたような気分になるものの、むしろ忙しい月です。
そんな中、新3年生の顔合わせ会が行われました。
昼休みの数十分間でしたが、現3年生がうまく盛り上げてくれたので予想以上にお互いのことがわかり、良い交流会になったと思います。
当ゼミとしては新たに11名を迎えることになります。
まだ今年度もけっこう残っていますが、来年度のことを考える機会も増えてきました。
現4年生は卒業後の進路に気持ちが向いていると思いますし、3年生は卒業論文のことを、そして私は実際に来年度のシラバスを書かねばならないなど、強制的に来年度のことを考えなければいけない機会が増えています。
このブログもぼちぼちなにかあれば記録しておきたいと思います。
卒業論文中間報告会
2回目の卒業論文中間報告会が行われました。
早いもので、卒業論文の提出まで後2ヶ月です。
この時期になると内容もだいぶ具体化して、報告にも聞き応えが増してきます。
今回も運営は円滑で、充実した内容も相まって3年生にとってもとても勉強になったのではないかと思います。
今回聴いていて、改めておもしろい研究プロジェクトばかりだなあと感じました。
これが形になって、おもしろい論文になるのが楽しみです。
今回、まだできたてほやほやのつるフィールド・ミュージアムで、セミナールームを利用しました。
リンク先で北垣先生もおっしゃっている通り周囲の環境に溶け込んだ空間で、自然からの採光で明るく、緊張感が高まりがちな報告会もリラックスした良い雰囲気で行えました。
軽食や喫茶に利用できるお店もあり、生活と教育、研究とがゆるやかにつながったすてきな空間でした。


よくある質問
昨年、今年と見学者からご質問がいくつか寄せられました。
これからゼミの選択希望を出すみなさんに役に立つ情報もあるかもしれないと思い、いくつか取り上げてこちらのエントリーにまとめています。
- Q1 ゼミというのは授業と何が違うのでしょうか。
- Q2 ゼミ生の報告回では担当範囲などどのように決めているのでしょうか。
- Q3 卒業生の方の卒論のテーマについて伺いたいです。
- Q4 卒業論文執筆はいつから始まりますか。
Q1 ゼミというのは授業と何が違うのでしょうか。
A1 とても重要な問いですね。
そして、答えを与えられることのないままゼミを選択しろなどと言われて、実は困っている2年生も多くいらっしゃるのかもしれません。
ゼミによっても答えが少し変わってくるかもしれませんが、私なりに回答します。
ゼミというものが通常の授業と大きく異なるのは、少人数の同じメンバーで2年間学ぶという点ではないかと思います。
ですから、ゼミ生どうしもお互いをよく知ることができますし、ゼミ生と教員との間でも同じです。
これは、よりきめ細かな指導につながったり、ゼミ生どうしでお互いに刺激を与え合って切磋琢磨できる環境につながったりします。
たとえば教員側としては、3年生の1年間をともにした上で、4年生で扱う題材の方向性を考え直すなどといったこともできます。
現時点でこのような能力や課題を持っているから、2年後までにはこういったことを達成できるようにがんばったらどうか、などと長期的な目標について相談したりすることもできます。
当然、ゼミ生どうしでそういった個々の取り組みを共有し、各々が2年間で達成したいことをお互いにサポートするということもできる、というか、それができれば理想的です。
より実際的なところでは、就職活動とゼミ活動との折り合いも付けやすい(この時期は就活に集中する分、この時期にゼミ活動に力を入れようなどの相談が柔軟に可能になる)ということも挙げられます。
別の言い方をすれば、ゼミというのは2年間をともにするコミュニティーであるということがもっとも重要な点かもしれません。
卒業後もそのつながりはなんらかの形で続きます。
(もちろん、強制ではないですから一線を引いた付き合いというものもじゅうぶん可能です。)
また、ゼミは教員の色が出ますので、私の考え方などが反映されるところがあります。
私自身、大学というのはある程度独立した個人どうしが互いにリスペクトを持ち、必要があれば助け合う場、と捉えていますので、私のゼミの方もほどよい距離感で仲良くやっているという印象です。
そして最後に、ゼミの雰囲気という点で大事なのはゼミ生自身です。
これは、教員の持つ影響力より大きいのではないかと思います。
私がまだ着任4年目ということもあるのか、良くも悪くもまだゼミの色が付いていないという感じがあります。
今のところ4年度分のゼミを見てきましたが、年度によって雰囲気は実に多様だなと感じていて、おそらくそれは良いことなんだろうという印象を持っています。
答えになっているでしょうか?
Q2 ゼミ生の報告回では担当範囲などどのように決めているのでしょうか。
これは私も他の先生方のやり方が気になるところですが、私は自分ですべて割り振るときと、ゼミ生に任せるときと両方あります。
ひとつの作品を単純にゼミ生で分ければよい場合などは、特に順番による大きな不平等は起きないので、任せるときが多いです。
全部で○ページあるから、これをゼミ生全員で何日から何日の間でうまく割り振ってね、という依頼をゼミリーダーチーム(各学年3人います)に対して行うこともあります。
それでゼミリーダーが決めてくれた結果を知らせてもらい、不具合や不明点があれば随時教員とゼミ生とで再調整する、という感じです。
研究報告会の順番なども同じような感じです。
報告順や担当範囲を含めた運営については、ゼミ生の方でできる部分は任せている、という感じでしょうか。
他方で、私の方で細かく割り振りを行うこともあります。
たとえば、お互いの書いた成果物を論評し合うようなときは。偏りが出てしまうと効果的でないので、同じ作品を扱った人と違う作品を扱った人とが両方入るように取り計らったりするということも今までありました。
簡単にまとめると、ランダムに分けても学習効果や平等性に問題が生じないと思われるときは任せ、学期全体とかゼミ全体のバランスを見た方がよいと思われるときは教員が割り振りを行い、微調整だけ任せるということになるでしょうか。
Q3 卒業生の方の卒論のテーマについて伺いたいです。
具体的な題目についてはこちらのエントリーをご覧ください。
基本的に、扱いたいものを扱ってほしいというやり方なので、いかにも世界文学らしい『千夜一夜物語』や、やや社会科学的な志向でエイズアクティビズムについて扱ったもの、ディズニー作品のプリンセス像を扱ったもの、フランダースの犬の原作とアニメ版とを比較検討したものなどとても幅広いです。
特に、翻訳(translation)と翻案(adaptation)とは世界文学という分野を特徴付けるもので、そのようなアプローチのものが毎年あることはこのゼミらしいと言えるかもしれません。
いわゆる正典(canon)と呼ばれる王道の文学作品(ジョージ・エリオットやヴァージニア・ウルフ、スコット・フィッツジェラルドなど)や、児童文学作品(『フランダースの犬』や『赤毛のアン』など)が少なからずあるのも特徴的でしょうか。
2025年度の4年生にもこの傾向は引き継がれている感があります。
こう挙げてみると、いくらなんでも幅が広すぎるのではないか、という批判や困惑もあり得るように思います、一応私の言い分としては、このゼミの特徴が出るのは扱う作品の種類というよりは、作品について考察して論文にまとめ上げるまでのアプローチだということが言えます。
また、軸足と言えるようなものはあって、20世紀前半のアイルランド、イギリスに関わるものが(教員の専門上)多いです。
それは、直接その時代、地域で生まれた作品(『ダロウェイ夫人』など)だけでなく、20世紀前半のアイルランド、イギリスで参照された他の時代とか場所の作品(『フランケンシュタイン』や『ミドルマーチ』)や、あるいは逆に20世紀前半のアイルランド、イギリスの作品が影響を与えたもの(『ブルックリン』や、『メアリー・ポピンズ』などの各種ディズニー映画)も含みます。
ですので、対象となる作品はさまざまであっても、それぞれの卒業論文を読んでいただければ、どれもこのゼミらしいものになっているという感想を抱かれるのではないかと思っています。
Q4 卒業論文執筆はいつから始まりますか。
2年間ある中で、卒業論文の対象作品を本格的に決めてもらうのがだいたい3年生から4年生に進級する春休みで、このときに面談もしながら方向性を定めます(これはゼミによって異なると思います)。
3年生の間はなるべく視野を広げてもらい、その中でだんだんと自分の関心の所在を意識してもらいたい、という方針です。
ゼミ見学が行われました
こちらのブログもだいぶご無沙汰してしまったのですが、10月16日にゼミ見学が行われました。
この回は前期で扱ったジェイムズ・ジョイスの短編「エヴリン」を全員で丁寧に読み直し、またそれに基づいてゼミ生が書いた実際の小論文をお互いに検討するという内容でした。
たまたま、インプットもアウトプットも扱うといういかにもゼミっぽい回が見学日に当たったのでよかったかと思っています。
見学者からいくつか質問も寄せられました。
そちらについてはゼミ選択の参考になるかもしれないので、別のエントリーでまとめてご回答したいと思います。
ゼミ3年生企画「加太ゼミってどんなゼミ? — 3年生15人の声」⑤ゼミ活動における私の目標
ゼミの3年生によるゼミ紹介企画です。
今日はラスト回で、「⑤ゼミ活動における私の目標」を掲載します。
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Iさん
世界文学ゼミなのでアメリカやイギリスなどの地域に囚われずに多角的な視点から文学作品への理解や知識を深めたいです。
また、このような活動を通しひとつのことについて研究を深めたいです。
これらをひとりではなく同級生のゼミ生とお互いに高め合いながらゼミ活動をしていきたいです。
Oさん
このゼミを通して、英語で書かれた文学作品を深く理解し、自分の考えを的確に表現する力を身につけたいです。
作品を読む中で、その文化的背景や歴史、価値観を学び、時代や地域を超えてその作品を理解することを目指しています。
また他のゼミ生と積極的に意見を交換し、様々な視点の意見を取り入れながら、多角的に作品に向き合います。
さらに学んだ知識をもとに卒業論文の執筆に計画的に取り組みたいと考えています。
また学んだ知識をゼミ以外の授業やこれからの人生に活かし自分自身の視野を広げたいです。
Tさん
私の目標は日本国外を問わず、たくさんの世界文学を読んで理解を深められるようになることです。
3年生の前期でWorld Literatureとは何かを学び、詩やジェイムズ・ジョイスの『ダブリナーズ』を読んでいくうちに、世界文学を知ることでその当時の歴史や文化、その作者について深く知ることができると学びました。
歴史や文化を知ることは自分の視野を広げてくれたり、現在生きる私たちの教訓として心に刻むことができます。
ただ本を読んでいくのではなく、ひとつひとつの世界文学の背景を考えてたくさんのことを学んでいきたいです。
また、ゼミのメンバーと切磋琢磨して自分の英語のレベルもあげていくと同時に、英語で書かれた世界文学をそのままで読めるようになることも目標です。